2005年公開の映画です。日本が経済成長による豊かさと引き換えに失くしたもの、放棄したもの、農業後継者問題、お嫁さんの問題、外国人の出稼ぎ労働者問題、家族の絆を日本人男性とフィリピン女性の恋愛を通して、それぞれの国の農村生活との対比の中で描いています。
そういえば”ジャパゆきさん”という言葉がありましたね。男性視点と女性視点で感想評価が変わってくるかもしれません。
会場は年配の方々も多数おられましたので、身近な実体験として身につまされる想いで観覧なさっていた方もいたことでしょう。
ユーモラスで会場の笑いを誘う場面も多くあります。ハッピーエンドの結末です。それでもなお「せつなく哀しい物語」です。
ちなみに昨年は同会場で「アンダンテ」を観たのですが、ひきこもりの女性が農村体験での人々とのふれあいを通して生きる希望を取り戻して行くお話です。こちらも非常にお勧めです。泣けます。