私が働きはじめた頃、母は46歳でした。私は、嫌な事があると、母に電話をしました。母は、
「向こうが駄目じゃん。そんなことじゃ困るじゃん。トイレに入ってあっかんべーってしてろし。」
いつも、みかたをしてくれました。いつもは、嫌だなと思っていた方言ですが、悩んでいる時は、暖かく感じられました。
私が高校生を卒業するまで母は厳しかったです。そんな母も、今は、72歳になりました。私は、嫌な事があっても電話をしなくなりました。心配をかけたくないからです。
景色を見て、観音様と思う機会が増えました。母の励ましの言葉を思い出す事も増えました。
この写真は、私が撮影したものではありません。でもどうしてもみなさんにお見せしたくて、撮影者さんにお願いしました。
(和音)
とてもきれいな、きれいな写真。静かにじっと、ぼんやりと、いつまでも見ていたくなる一時を切り取った写真。
あっかんべーして自分を守るのです。トイレは自分だけの空間。一人の空間。それを味方に。
背を支えてくれるお母さんは偉大ですね。
観音様に見立てたとは、 すごい感性の持ち主だ。
湖面にうつった対称の画面。縦にすると あらあらふしぎ。
観音さんだ。観音。
人生もそうだ。 見方を変えよう。見方を変えよう。
すべてが良くなる。
エジソンが言っている。失敗は次なる行動の糧だ。見方を変えると
失敗ではない。
すべてがそうなんだ。