一人の若者が居場所に来て話をしてくれました。
彼は21歳のとき、海で事故にあい脊髄を損傷し障害者となってしまいました。
事故直後は全身が麻痺状態でまったく体が動かなかったそうです。その後のリハビリを通して今では車いすで行動ができるまで回復し、専用の車を運転して外出できるまでになり、活動の範囲を広げようとしています。
障害者就業・支援センターなどに支援を依頼しているが、なかなか職に就くことが難しいそうですが、それでもなんとか職に就いて社会との関わりを持ちたいと活動しているのです。
彼の話を聞いたあと、居場所の若者達から質問や感じたことを話してもらいました。
事故当時の詳しい状況についてや、リハビリの苦労、障害を負ってしまった自信の葛藤などについてさまざまな質問がでましたが、彼の答えは苦しみや悩みというものより、私たちから見て大変な状態であるにもかかわらず常に前向きに考えがんばってこれたこと、そうした考えは、関わってくれた医師や周囲の支援者のおかげで持つことができたいうことでした。
普段はなかなか接する機会のない人の話を聞いて、感銘や感動、刺激を受けたようで、皆いつにもまして真剣な表情であったのが印象的でした。
その後、コミュニケーショントレーニングを一緒にしてもらい皆との歓談の時を過ごしました。
今後は居場所で一緒にできるような活動があるときは参加してくれるということになり、解散となりました。
居場所を通して人とのつながりが広がり、また彼をとりまく人達の輪も広がっていけたらすばらしいと思います。